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『政府の宣伝なのかもしれませんが、国内では「GPIFは世界最大の年金基金」だということを誇らしげに報じる傾向が強過ぎるような気がします。1990年のバブル崩壊によって「規模を追いかける経済」に対する反省が芽生え、「規模よりも効率」を目指す経済に転換して来たはずなのですが、公的年金の分野では未だに「規模に対する憧れ」が流れ続けているのかもしれません。GPIFの資産規模が世界一であったとしても、将来の年金支給額を賄えないものであるならば、「張子の虎」でしかありません。日経新聞でも以下のような報道がなされている。
GPIFが「世界最大の年金基金」であるというのは、「将来支払う年金給付額(負債)が世界最大の年金基金」であることと同義語であることを理解する必要があります。』
(張子のGPIF ~ 「金融リテラシーの低い総理」が指示する「でたらめな公的年金改革」 )
『一方で、「政府関係者の発言などは、短期的に株価を上げるのが目的のように見えてしまう」(国内証券)などの指摘も聞かれる。運用改革は必要だが、株式を増やせば株価下落時には年金資産の目減りも大きくなる恐れがあり、慎重さが求められるとの声もある。』みんなの党の松田公太参議院議員は以下のように指摘している。
(市場、年金運用改革にらむ 株比率引き上げ前倒し)
『しかし、その前提として、日本国民にアッパーサイドの説明をするだけでは無く、最悪なシナリオのダウンサイドをしっかりと説明する必要があると思います。「運用に失敗した場合は所得代替率が更に下がる事もあります。過去の株式運用実績ではこのような数字が出ています・・・」と。「ダウンサイド」 という表現では国民に伝わりづらいと思うと突っ込んでおきます。
少なくとも、支持率を下げたくないからと言って、今回の発表のような誤魔化しは止めなければいけません。
国会で議論する時、我々国会議員に対して誤魔化すのとはわけが違うのです。
国民に対してはもっと真摯でなければなりません。 』
(100年安心の年金給付計画)
このブログでも、繰り返し、GPIFの今後の株式運用比率の拡大については、何度も説明責任をはたすべきだと書いてきた。あなたもぜひこのブログを友人に伝えて、今政府が行おうとしている年金基金のリスクの高い運用について伝えてほしい。